がんに関する情報の環境の整備(久田 邦博さん)
2013年9月4日
営業マンとして順調な成績を上げて課長に昇進し意気揚々と次なる昇進を夢みて仕事に取り組んでいた矢先、偶然受けた血液検査の結果から白血病が見つかりました。
それから現在に至る12年間毎日抗がん剤を服用し続けています。同じがん腫の患者会で20%くらいの方が自己判断でくすりの量を変更していることを知りました。私も下痢や腹痛、倦怠感に悩まされています。しかし、変更することなく飲み続けているのは、自分の病気のことや薬剤のことを知っているからです。私は薬剤師の資格があり文献等の情報を入手できました。患者会では仲間に投与量の意味を説明し医療者への副作用状況を相談することを進めています。
これからはがんサバイバーも自分の病気のことや治療法を勉強し理解し納得し、治療に臨むことが大切になって来ます。アクセスしやすく、かつ専門知識がなくても理解しやすいエビデンスに基づいた情報源が増えることを期待したいと思います。
久田 邦博 (50代、男性)