リブストロング財団のブログでOCTフォーラムが紹介されています。
OCTキャンペーンの米国パートナーであるリブストロング財団のブログでOCTフォーラムが紹介されています。
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リブストロングの第3弾の患者支援プロジェクト「Over Cancer Together サバイバーフォーラム」が12月7日土曜日に東京にて開催されました。現地パートナーの日本医療政策機構他のNGOが、リブストロング財団と米国がん協会の支援を受け、サバイバー、政府関係者、医療者やメディアを集めて、日本のがんサバイバーが直面する問題について、そして日本の社会ががんと診断された人たちにとってより良いものとなるためにとるべきアクションについて話し合いました。
一日を通して、情報の偏りによる偏見を受けた話や、治療のあと職場に復帰した時の苦労といったサバイバーの体験談を聞きました。政治記者で24歳で乳がんと診断された鈴木美穂さんはがんと告知されたときの様子を録画したビデオを公開し、告知されるときの緊張感と感情を参加者と共有しました。こういった体験談とともに、専門家による関連するデータや調査研究結果も紹介されました。
患者支援プロジェクトはがん対策の課題を明らかにし、がんを国の健康政策の優先事項とすることを目的としています。医療システムやサービス、プログラムは、必ずしもいつも患者の必要とするものになっているとは言えません。がんのケアは特に複雑でさまざまな課題があるため、結果、がん患者の身体、感情、物理的支援のニーズは満たされないことがしばしばあります。課題はデータやがん登録の不備、保険の不十分な補填、治療に直結する意思決定プロセスにおいて除外されることなどによります。がんサバイバーや家族は私たちが医療システムの何がうまくいっていて、どういうニーズがあるのかを教えてくれます。患者の生の声は社会の態度、知識、診療、政策、サービスを改善するために必要な重要なツールです。
がん対策法は日本のがん政策の基礎となっています。がん対策法は中央政府ががん対策推進基本計画を作成することを明記しています。各都道府県はその地域でのニーズをもとに他の健康医療計画との兼ね合いを考慮して各都道府県の計画を作成することが命じられています。がん対策法の2006年の成立以来、日本のがん対策は大変進歩し、患者団体も取り込むようになっています。最初(2007)のそして2番目の(2012)がん対策推進基本計画はがん患者が中心の役割を担い、患者の視点や患者、家族、ケアをする人のニーズを紹介しました。
患者アドボカシーが日本で貴重とされてはいるものの、それでもまだ一般の人々の関心は高くありません。そしてがんに対する偏見という問題があります。間もなくOCTは医療者、教育現場、地方・中央政府、メディア、サバイバー、そして日本全体でどういったアクションがとられるべきかを示したCall to Actionを発行します。フォーラムは終わりましたが、日本のがん患者にとって持続的でポジティブな変化を起こすためのサバイバー・ムーブメントは今始まったばかりです。